韓国でのバスの乗り方@NAVER Map その1

観劇のため韓国に通うようになって早3年半…(年に数回行ってた頃も含めると6年以上??)。

韓国、特にソウルは地下鉄がとても発達していてかつ安いのと、バスって乗り方が難しそう、乗り降り間違えちゃいそうで不安、などの理由でバスに乗ることをずっと避けてきました。

それが今年あたまに、1か月ほど語学留学で韓国に滞在する機会があったのをきっかけに、アプリを入れてバスに乗り始めたところ、うわー全然簡単だしすんごく便利じゃん、なんでもっと早くから使ってなかったんだー!と衝撃を受け、それからすっかりバス大好き人間に。

周りでもバス使ってみたいけど、以前の私のようにアプリの使い方など、ちょっと最初のハードルが高い…という方がいたので、私なりにNAVER Mapを使用したバスの検索方法・乗り方なんかをまとめてみました。

 

慣れてる方にはほぼ既知の情報でしょうし、検索すればNAVER Mapの使い方もバスの乗り方も他にたくさんよい記事が出てくると思うので、何番煎じだよって感じではありますが、少しでも参考になれば!

 

※韓国のバス乗り換えに使えるアプリは複数ありますが、今回は私が使っているNAVER Mapで説明します。

※以下機能・画面イメージ等は2019年9月時点Andoroid用アプリのものです。

 

 

1.アプリのインストール・初期設定

-アプリストアでNAVER Mapを検索しインストール

NAVERは韓国のGoogleみたいなもので、これはいわばGoogle MapのNAVER版です。だったらGoogle Mapでいいじゃんって思われそうですが、バスの乗り換えに便利なのはもちろん、さすが韓国産サービスなだけあって韓国国内に限れば地図としての精度もGoogle Mapとは段違いです。

余談ですが、韓国語で韓国に関することを調べたい場合は、Google検索するよりNAVER検索したほうが良い情報をえられることが多いです。 

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NAVERアカウントと連携

NAVERアカウントを持っているとそのアカウントとアプリを連携できます。

アカウントを作ってアプリと連携しなくても、アプリ自体は使用できます。が、詳細は後述しますが、アカウントを作成して連携しておくと、よく行く場所を登録できるなど、諸々捗ります。定期的に韓国に行くような方は登録&連携することをおススメします。

 

サインインページ

https://nid.naver.com/nidlogin.login

登録したのは相当前なので忘れちゃいましたが、LINEアカウントあれば簡単だったような…。もしくは検索すれば登録方法を説明した記事がたくさん見つかると思います。

 

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アカウントがあれば、アプリ起動後、ナビゲーションバーの「ログインしてください」をクリックして連携できます。

 

-言語を韓国語に変更する

日本のアプリストアからダウンロードした場合、デフォルトでは言語が日本語で設定されています。このままでももちろん使えますが、ハングル表記の地名が読める、スマホにハングルキーボードを入れてハングルで地名や店の名前を打てる程度の韓国語力があるのであれば、韓国語設定で使い方を覚えていった方が後々便利です。

施設名・店名などがハングルで検索した方が引っかかってきやすいのもありますが、バスの駅名などが日本語設定だと一部が以下のように漢字表記されてしまいます。

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この一番上の「鐘路6街.東大門総合市場」を漢字表記だけ見て「ちょんのゆっかとんでむんちょんはっぷしじゃん」と韓国語での発音がわかるのであればいいのですが、おそらく地名って漢字表記だけを見て実際の音を想像するのはなかなか難しいと思います。それであれば最初から韓国語設定で「종로6가.동대문종합시장」と表示させておいた方が、バス内でのアナウンスなどを聞くとき間違いがないかと思います。

 

言語はナビゲーションバーの「設定」→「言語設定」で「한국어」を選択すれば完了です。ちなみにやはり日本語に戻したい場合はナビゲーションバーの「설정」→「언어 설정」で「日本語」を選択すれば日本語に戻ります。

 

2.ルート検索方法

今回はモデルケースとして大学路にあるドリームアートセンター(드림아트센터)から、光化門近くにある世宗文化会館(세종문화회관)に移動する方法を検索してみます。

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スマホGPSをONにしてアプリを起動すれば、現在の周辺地図が自動で表示されます。

道を検索するときは、右下にある길찾기(ルート検索)をクリック。

 

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①に出発地、②に到着地を入れます。

①は自動で現在の位置(내 위치)が入力されますが、入力バーをクリックすれば任意の場所に変更することができます。 

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例えば세종と劇場名を途中までいれた段階で候補施設が表示されますので、こうして出発地/目的地を選択。ちなみにこちら劇場に限らず飲食店や駅名などあらゆる施設名住所、ないしは住所の一部などでも検索は可能です。

なんとなくの場所はわかるけど施設名がわからない…などの時は地図上から行先を指定することもできます。

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出発地/到着地の入力欄をクリックし、地図から選択(지도에서 선택)をクリック

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目的地の上に緑のピンがあたるように調節して、一番下の確認(확인)で完了です。

 

こうしてドリームアートセンター(드림아트센터)から、世宗文化会館(세종문화회관)までのルートを検索かけると以下のような結果がでました。

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①全体(전체)で13ルート、 バス(버스)利用ルートが12、地下鉄(지하철)を使うルートが1あるようで、所要時間・乗り換えの回数などをもとにアプリからのオススメ順に順に並んでいます。

一番早いルートは全体で30分(30분)、そのうち②徒歩(도보)が6分、③交通費は1200ウォン(1200원)かかることがわかります。

大学路最寄りの恵化駅から世宗文化会館最寄りの光化門まで地下鉄を使うと最低でも1回の乗り換えが必要になりますが、バスだと乗り換えなしでいけることが分かりましたので、このルートを使うことにします。

 

選択したいルートをクリックすると、ルートの詳細が表示されます。

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①出発地のドリームアートセンターから徒歩で264メートル歩く

②혜화역.서울연극센터(恵化駅ソウル演劇センター)停留所で

③109番のバスに乗り、8個先の駅まで乗車

④KT광화문지사(KT光化門支社)で下車

⑤そこから163メートル歩いて到着

※승차(乗車) 하차(下車)

 

アプリ上では次のバスと次の次のバスが何分後に停留所に到着するかとバス内の混雑具合ががリアルタイムで表示されています。

4분29초 1정류장 여유

次のバスは4分29秒後に到着し、今現在、一つ前の停留所にいる。バス内の混み具合は「余裕」。

到着時間はリアルタイムで更新されますが、道路の混雑状況によりころころ変わりますので目安程度に。

また混雑具合は「余裕(여유)」の他に 「普通(보통)」があります。さらにその上の混雑っていうのもあったような気がしますが、あまり見ないのと表記が思い出せないので割愛。

 

ちなみに時たまルートに、以下のような表記がされることがあります。

f:id:spes190223:20190913211131p:plain大通り沿いを近距離移動など同ルートを複数の路線が走っている場合など、대체버스(代替バス)として270番のバスだけでなく、721番、720番、260番…にも乗っても目的地に着くという意味です。

タイミングによっては代替バスで表記されている路線の方が早く停留所に到着することもありますのでチェックしておきましょう。

 

出発地からバス停、バス停から目的地までの道が分からないという時はルート詳細の①⑤の徒歩部分をクリックすると以下のようにバス停までの地図が表示されます。

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※バスに乗ったはいいものの、降りたい駅まであとどれくらいあるのか、正しいバスに乗れてるのか不安になったときは

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ルートの「〇개 정류장 이동(〇個停留所移動)」を押すと、上記のように間の停留所名がすべて表示されるので、これで今、どのあたりの停留所を通過したかなどを確認すると安心かと思います。

ちなみに白抜きになっているバスの番号をクリックすると、その路線すべての停留所名が表示される画面に移動します。

 3.バスの乗り方

乗る停留所&バスの番号が分かったら停留所に移動します。

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停留所の形は停留所によってそれぞれですが、大通り沿いの乗降者の多い停留所はこんな感じで屋根がある仕様で遠くからもわかりやすいです。小さい停留所は小さなバス案内板のみというところも。このあたりの形は日本のと似てると思います。

日本と違うのは、大通りぞいの停留所だと道路の真ん中にあることが多いこと。道の中央にあるため一見、どっち方面に行く停留所かわかりづらかったりするので、停車しているバスがどっち方面に進んでいくのか確認してから停留所への横断歩道を渡ったりしています。

またバスには市内バス、空港バス、マウルバス等いくつか種類があり、また乗り場は近いけど違う停留所ということもあります。

その場合、各バス停にこのバス停には何番のバスが停車するのか表示があるので、それを見て乗りたいバスの番号があるのか確認しましょう。

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この写真の停留所は江南の大通り沿いなので、めっちゃたくさんの種類のバスが停まりますね。

小さな停留所もバス案内板に表記があると思います。

 

またすべての停留所にあるわけではないのですが、バスの到着状況が分かる電光掲示板が多くの停留所に設置されています。

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写真左上の 400 저상 9분 

400番のバス ノンステップバス 9分後に到着 という意味です。

江南の停留所のように停車するバスが非常に多い駅は、一度に表記しきれずに、何枚にもわたって表示が切り替わりますので、自分が乗りたいバスの番号が表示されないからと言って焦らなくても大丈夫です。

一番下の黄色い四角で囲ってある部分には、곧도착(まもなく到着)するバスの番号が上部分とは別に流れて表示されます。

 

そろそろ自分が乗りたいバスが来る頃かな、と思ったら停留所に向かってくるバスの番号を確認しつつスタンバイします。

バスの番号はバスの正面やサイドなど見えやすいところに表示されているので、どの番号のバスかわからない、ということはないと思います。

ここで少し気を付けた方がいいのは、複数のバスが連続で停留所に到着する場合、後方のバスは停留所がある位置よりもかなり前で人を乗降車させるということも多いということです。なので停留所がバスで混んでいる、が自分が乗りたいバスが見えてきた、という場合はそちらの方に移動した方が無難かと思います。

でも、もし移動が間に合わなくてドアが閉まっちゃったという場合も、運転手さんに大きく手降ってアピール?すると、また停まってドアを開けてくれたりします。

韓国では自分は乗るという意思をアピールすることは大切ですね。私はあったことはないんですが、乗りたいバスが近づいてきても停留所のバスに座ったままでいたら、乗る意思がないと思われてスルーされたという話を聞いたことがあります…。

 

韓国のバスは基本、前乗り、後ろ降りなのかな?、でも多分どちらからも乗れます(ドアを片方しか開けてくれないということはありますが)。T-moneyカード等交通カードを使う場合は、乗る時と降りる時、両方でドア近くにあるセンサーにタッチします。

先払いで現金支払いもできますが、金額等を事前に調べるか、運転手さんに聞かないといけないですし、両替が必要な場合、時間をとらせてしまうので、市内バス等ではあまりしない方が無難なのかな…?ただ以前、T-moneyカードの残高がない状態で乗ってしまった時は普通に現金で払わせてくれました。

 

バス内では音声CMや路線によってはラジオ?が流れてたりしますが、次どの停留所に停まるかのアナウンスもあります。

バスの種類によっても違うでしょうし、記憶があやふやなので正確ではないかもしれませんが

「이번 정류장은〇〇 입니다. 다음 정류장은 ○○입니다.」

(いぼん ちゅんにゅーじゃんうん○○いむにだ。たうんちょんにゅーじゃんうん○○いむにだ)

(次の停留所は○○です。次の次の駅は○○です)

 

ここで注意しなくちゃいけないのが次の停留所と共に、次の次の停留所の名前もアナウンスがあることです。

이번は直訳すると「今回の」、다음は「次の」になりますが、日本語の感覚だと「이번」が「次の」、다음が「次の次の」という意味になりますのでややこしいですね。

 

また「혜화역.마로니에공원(恵化駅マロニエ公園)」 「혜화역.1번출구(恵化駅1番出口)」などの前半部分が同じ似たような名前の停留所が連続することもあるので、停留所名も最後まで聞くことをおススメします。まあでも市内バスの場合、一つくらい早く降りちゃったり、降りそびれちゃったりしてもそんなに距離ないのでたいしたことにはならないかと思いますが。

 

日本と同様、降りたい時は社内にある降車ボタンを押します。押すタイミングは降りたい停留所のひとつ前の停留所を発車してから、降りたい停留所につくまでの間です。

韓国の方はアナウンスが流れる前に、一つ前の停留所を通過したら押しちゃうって人も多いですね。

そしてバスが完全に停車する前から、ドアの近くに移動し、交通カードをタッチして清算をすましておくって方も多いです。

これでもやはり私は降ります!アピールが大切なのか…。停留所についてから立ち上がって…くらいの感覚だと、押し間違えちゃったのかな?降りる意思ないのかな?と見なされてスルーされてしまうことがあるらしいです。

一応、バス内にはバスが停車してから席を立ってくださいって掲示があったりもするので、本当はどっちがいいのかはよくわからないのですが…。

 

ともあれ、これで目的地最寄りの停留所で降り、そこからまたNAVER Mapで目的地までの徒歩ルートを表示させ進めば、目的地に到着!です。

 

 

バスは道の混雑や一時道路封鎖など交通状況によっては、アプリで表示された予想時間より時間がかかってしまうことも多いので、到着時間が開演時間ギリギリ!みたいな時には地下鉄を使った方がリスクが少ないと思いますし、また日本のバスと比べると運転が粗いと感じてしまうこともあったりと状況や人によって合う合わないはあると思います。

ただ地下鉄よりもはるかに綿密に交通網が張り巡らされているので、目的地まで気軽にできるだけ乗り換えが少なく行けたり(ソウルの地下鉄は階段の上り下りが多かったり、乗り換えでたくさん歩いたりしますし)、地下鉄の駅から徒歩ではきついところなんかもバスを使えば楽にいけたりします。

また地下鉄の終電より遅くまで動いていたり、本数や路線の数はぐっと少なくなりますが深夜バスなどもあるので、遅くまで遊べたり、バスの乗り方を覚えたら私自身、ぐっと行動範囲が広がった気がします。

 

アプリの使い方・乗り方について長々と書いてしまいましたが、数回乗ればすぐ覚えると思うので、 ぜひ気軽にバス利用されることをおススメします♡

 

 

よく使うお気に入りスポットの登録や、地方への行き方などNAVER Mapを使ったTipsがあともう少しあるのですが(そもそも今回説明したことだけならNAVER登録必要ないですし)、長くなってしまったので、また次回に…。